現代人の記録と感想

記録と感想

エゴ防衛戦線

無思考で考えを文字に起こすと、文法、文章構成、美しさ、全てが犠牲にされる代わりに自分が無意識化で考えていることに少し近づける気がする。しかし、その分負担が大きい。負担というのも指への負担だ。僕はいつも身体の方に律速段階を有することが多く、うまく話せない時も口が回らない、文字が速くかけない(速く書いたものは情報量皆無の幾何模様となってしまう)。例に漏れずタイピングをするための指が全体の流れを断ち切ってしまう。ここで罠である文字起こしソフトを使ったところ、結局自分の考える文章がとてつもなくつまらない事に気が付いてしまう。身体に原因を擦り付け、精神には一切の責任を持ち込まないとい崇高な目的達成のため、私はこれからも遅いタイピング、汚い文字、回らない舌を仕方がなさそうに引きずる人生を歩む。