現代人の記録と感想

記録と感想

外見と中身1

外見を気にしてしまうのはなぜだろう?

 

自然界に鏡は無い。水面の反射はアイデンティティまで及ばない。自我までに影響する外見の同一性は社会から、つまり身の回りからの評価・反応から自然に形成される。相対的にどの程度魅力的かが自己に内在化する。

 

本来は他社に対してどの程度魅力があるかは他者の生まれ持ったpreferenceに規定され、其れ故関わった人の数だけ多様な評価が存在する。しかし、テレビやインターネット上でメディアが多数の人間に影響を与えることが可能になったため、周りの人間の評価の方針は一元化される事になる。これはメディアからすると多様化されているよりも価値観を一元化できた方が商業的に特になるからである。①はこれに従う事になる。

 

外見について考察する理由は、②の自分が他人の外見をどう考えるかを慎重に決定する必要があるからだ。上記のように、何も考えないとメディアの用意した心理的ルールに従い他者の価値観を借用することになってしまう。また外見が魅力的でないと感じるものはこの価値観から脱しない限り、本来ならば存在しない一元化されてた序列の下位に属することに甘んじてしまう。